認知症(痴呆症)になりにくい職業
政治家は認知症になりにくい

政治家には、常に多くの欲があります。
選挙に当選して立派な肩書を手に入れたいという名誉欲や、活動資金を手に入れたり利権(役人や政治家と業者が結びついて得られる利益)に関わりを持たずにはいられない金銭欲、世の中を自分の権力で動かしたいという権力欲等です。
そのため、常に戦略を練って意欲的に活動するわけですから、脳は活性化し続けます。
政治家は選挙活動で全国を駆け巡る行動力も持ち合わせていて、人並み外れた体力も維持していると言えます。もう引退した方がいいのではないかと思うような高齢の人でも、現役の政治家として活躍していることからも、認知症になりにくいことがわかります。
バーのママも認知症になりにくい

バーのママにもまた、多くの欲があります。
まず第一に、売上げを増やして店を繁盛させなくてはならないので、金銭欲が旺盛です。バーのママには独身者が多いので、自分自身の将来も見すえてお金を頼りにしていることが多いと言えます。
お金を多く使ってくれる男性客を繫ぎ止めておくため、常に頭を使って計算しているはずです。男性を引きつけるにはどうすればいいのかを考え、女性としての魅力をも武器にするため、常に美しく着飾っておしゃれをします。何歳になっても男性を魅了する色香を漂わせていなくてはなりません。
さらに言えば、お金があればどんな客でもいいわけではなく、店の客筋を少しでも良くしたいと思っているようです。有名企業のトップや芸能人、政治家や官僚等の一流の客がつくことで、ママの名誉欲は満たされます。
他の店に客が流れないよう常に競争心を持って自分自身を磨き続けていますから、同じ女性であっても、男性と言えば夫のことだけを考えている専業主婦とは異なり、認知症になることが少ないと言えるのでしょう。
頭を使いながら指先を動かす職業は認知症になりにくい

教師のように、頭を使っていても認知症になりやすい職業があることは、認知症(痴呆症)になりやすい職業で紹介しました。
頭ではなく指先を動かしていれば認知症になりにくいということも、以前よく言われていたようです。しかし実際には、指先を動かす職業である大工さん、左官さんや畳職人さん、寿司屋さんやウナギ屋さんも認知症になっているという報告があるようです。
敢えて言うなら、頭と指先の両方を動かす職業の人が認知症になりにくいということではないかと思われます。
例えば、バイオリンやピアノ等を弾く音楽家は楽器の演奏に指を使いますし、楽譜を読むことや、豊かな演奏表現をするにはどうすればいいかを考えるのに頭を使います。音楽家なら、作曲をするのに頭を使ってイメージを膨らませ、旋律やリズム、ハーモニーを作り上げていくこともあるでしょう。
作家にしても、最近は原稿用紙でなくパソコンで仕事をすることが中心になってきていますから、頭を使って文章を考えながら指も動かすことになります。
また、建築家に至っては、ひとつの建物を設計するために非常に多くの事柄を考え合わせていく必要がありますし、設計図を描くためにはパソコンを使った細かい作業も行うことになります。