認知症(痴呆症)になりやすい職種
元人事、経理、庶務関係等の事務系は認知症になりやすい
職業の中で最も一般的なのは、会社員(サラリーマン)でしょう。

元会社員と言っても会社には色々な部署がありますから、担当していた職種は人により異なるはずです。大きく分けると事務系と技術系に分かれますが、さらに分けると営業職もあります。
この中で認知症になりやすいのは事務系のようで、総務や人事、経理、庶務関係等です。
これらの部署では特に競争もなく、会社の業績を左右することもありません。決められた業務をミスがないようにこなし、同じような流れで日々を過ごしていくことになります。創造的な仕事ではないだけに慣れてしまえば苦労の少ない仕事ですが、その分、脳の使い方が偏ってしまい、脳全体を活性化させることは困難です。
仕事で関わる相手もほとんどが自社の社員だけであり、社員以外との接触は、せいぜい出入りがある清掃業者や物品の購入先程度のもので、新しい人との出会いも少ないはずです。そもそも仕事において人脈を持つ必要もないわけですから、自ら進んで社外の人に働きかけようとすることもありません。
社外への出張もほとんどなく、常に自席でのデスクワークが中心になりますから、気分転換も難しく運動不足にも陥ることが多いと言えます。
大企業のトップにいた人も認知症になりやすい
会社の社長や会長、あるいは専務や常務等の役員といっても、会社の規模により果たすべき役割や日々の業務は大きく異なるはずです。小さな会社であれば、社員と一緒に自ら現場で働き営業に出る社長もいます。

しかし、会社の規模が大きくなるほどこのような社長は少なくなり、大企業の社長に至っては、社長室に鎮座していてたまに会議に出る程度、社員の顔も名前も知らないということも多いのではないでしょうか。対外的な付き合いが多く、社外へ出ていることが多い社長の場合は状況が異なるかもしれません。
もちろん、全社員の上に立つという立場であり会社経営の責任者ですから、第一線の業務は部下に任せ、部下からの報告を受けて重要な判断を行うようになるのは当然のことでしょう。しかも、社内では周りから頭を下げてもらう立場ですから、自分から働きかけなくても事が運んでいくことが多いと思われます。特に、比較的安定している業種の大企業であれば、余程のことがない限り会社が傾くこともないでしょう。
そのような場合、社長は専属の秘書にスケジュール管理や色々な手配を任せていることが一般的です。当然、自分で自分の予定を考え、計画を立てて物事を進めていく必要がなくなります。
限られた時間をやりくりし、過密なスケジュールを調整していくことで脳は活性化するわけですから、人任せになると認知症になるリスクは高くなるはずです。